会長あいさつ

2018年2月

会長写真

川崎市立多摩病院 副院長・看護部長
佐藤 美子

2018年の第19回認定看護管理者会総会・研修会は、神奈川県横浜市で盛大に開催されました。開催地から神奈川県看護協会の花井恵子会長より認定看護管理者への激励のご挨拶をいただき、特別講演では、日本看護協会新会長となられた福井トシ子氏をお招きし、2018年度の診療報酬改定の最新情報、そして、当会会員への期待についてお話を伺いました。参加者数は、121名、懇親会へも80名以上の皆様にご参加いただき認定看護管理者のネットワークの強さとパワーを感じました。来年もぜひ皆様のご参加をお待ちしております。(開催地については決定しだいご報告いたします。自地域での立候補も歓迎しますので手上げ下さい)

さて、昨年は、「人生100年時代」という言葉がさまざまなところで聞かれました。内閣府においても12月に「人生100年時代構想会議」が中間報告を提出しています。これは、超高齢社会に対応するため、個人のキャリアを新たな人生の価値の創造として再構築するものです。この考え方は、イギリスのリンダ・グラットン氏(ロンドン・ビジネススクール教授)が、その数々の著書の中で、未来の仕事のあり方や(ワークシフト−孤独と貧困から自由になる働きかたの未来図−、プレジデント社、2012)あるべき企業の未来を提唱し(未来企業−レジリエンスの経営とリーダーシップ−、プレジデント社、2014)、そして人生100年の働き方(ライフシフト−100年時代の人生戦略、共著:アンドリュー・スコット、東洋経済新報社、2016)を世界に発信したものです。この中には、2007年に日本で生まれた子供の半数は107歳までの長寿であるとする衝撃的な内容が含まれています。

また、100年という長い人生では、現在のように教育を受ける期間・仕事をする期間・余生を楽しむ期間という3ステージではキャリアを終わらせることは出来ないだろうとされ、有意義に過ごすため、さらにキャリアの選択肢を増やせる設計が必要だとしています。学ぶ、働く、ボランティアをするなど、これまでのような階段を昇るだけというキャリアの積み上げではなく、自由に小休止したり、新たなキャリアをスタートさせたり、あるいは現状の仕事と同時進行して、起業や地域貢献を検討したり、いくつものステージが幾重にも設定されます。

現在の私たちの職場はどうでしょうか?確かに看護師という資格の中に、協会認定ではありますが、認定看護師・専門看護師・認定看護管理者が生まれて約20年、そして2015年には、不本意であったかもしれませんが、特定行為研修修了者の登録も始まりました。看護系大学も増え、大学院も増設されています。いつでも学び直しやキャリアアップが自らの意思で出来る準備が整いました。私たち看護管理者は、「人生100年時代」を見据え、それらを応援する仕組み作りを組織的に行う必要があります。看護師は、常に自己研鑽が必要とされ、自らも新しい情報に敏感で、数々の研修や学習会に足を運んでいる現状があります。そんなスタッフを支え、いつでも学び直せ、いつでも現場に戻ってくることが可能な職場作り、それが人生100年時代を生き抜く職業として、選択されやすい条件となっていくでしょう。

数十年後の未来には、看護に興味を持った人がいっときケアを行い、そして別のキャリアを求めて去る。しかし、そこへまた異なる経験を持った人材が新たに看護の提供のため現れるかもしれません。そのためには、魅力的な環境をつくることはもとより、多様な人材がどの時期でも、どのような働き方でも活躍できる仕組みを看護管理者として作る必要があるでしょう。

私たち認定看護管理者は、トレードマークである羅針盤のように未来に向かい、地域社会を俯瞰しつつ、100年時代の人々のキャリアを考え、柔軟に対応できる土台作りをして行きたいと考えます。共に未来志向で積み重ねて行きましょう。


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