■実践の中からの知恵と技

東海・北陸地区ブロック役員
中西容子(石川県・金沢市立病院 看護部長)

2016年がスタートしてもう3か月。今年はいつになく北陸でも雪のない暖かなお正月を過ごすことができたのもつかの間、寒暖差の激しさに身も心も環境も戸惑う今日この頃です。また時期遅れにインフルエンザが猛威を振るう日々に、何とかアウトブレイクしませんように…と感染対策に目を光らせる毎日です。

私が住む金沢は、昨年3月に開業した新幹線開業に湧きかえった1年でした。交通網の発展により、日常がとても便利になった反面、“金沢らしさ”が失われているのではないか、という危惧を感じている市民は、私だけではないはずです。元市長さんとお話していると、街づくりに対する気概や金沢を愛する熱くて深い思いに触れ、歴史と文化のまち作りを大切にしながら“金沢らしく”発展させていくことの重要性を教えていただいております。中長期的な視点で、将来を見据えた街づくりは人作り(人材育成)でもあります。

組織においても人材育成は重要です。医療を取り巻く環境は激しく変化し、今後ますます看護師に対する期待と役割は大きいと考えます。社会保障の厳しい状況は当然理解し、診療報酬改訂もその狙いとするところはわかるのですが、人が人に提供する看護本来の姿や技を見失うことの無いように、知恵を持って技を可視化し伝え育てる人作りに今後も努力していきたいと思います。

金沢駅前の鼓門
金沢駅前の鼓門

兼六園の雪吊り
兼六園の雪吊り

 

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