今の北海道は、さわやかな初夏で観光シーズン真っ盛りであります。
全国の看護管理者の皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
7月10日の参議院議員選挙を控え、どの病院でも入院患者さんの不在者投票を行っていると思います。院内の不在者投票の私の役割は立会人で、ベッドサイドで見守るだけです。その患者さんは抜歯後で機嫌悪く、選挙のことを説明しても怒るばかりで取りつく島なし。「歯は抜いたらもう生えてこないんだ!」ってそりゃそうだ。時間をおいて出直しました。
患者さんは高齢で新聞も取っていないし、テレビ放送も見ていません。「誰(が候補者)だかわかんねえ…」と言いながら名簿から指さしで選び、代筆された投票用紙を確認して終了。
その成り行きを見ていた私、(これも貴重な1票。国民の権利の行使)くらいに思っていました。でも、何か考えさせられる一場面でふと気づきました。その患者さんが次の国政選挙に参加できるかどうかはわかりません。政策や候補者の公約を知らなくても棄権しないという意志を示したのだと思ったのです。不在者投票のほんの5分間にその人らしさを見たように思いました。
明日もいい一日でありますように。
平成28年7月4日