■集中豪雨災害に思う

副会長 廣原恵子
(滋賀県看護協会)

ヒマワリ

まさに災害大国日本! 昨年は熊本地震、鳥取地震、そして、8月には台風により岩手県や北海道が大きな被害を受け、岩手県の高齢者施設では入所者の方々が犠牲になられました。今年は大きな災害は起こらないようにと願っていた矢先の7月5日、北九州北部を襲った集中豪雨では、福岡や大分の自然豊かな谷あいの町に多大な被害が出ました。多くの方々が犠牲になられ、深く哀悼の意を表したいと思います。
テレビでの被災地の方の変わり果てた地域を前に「家はなんとかなるけど、大切な人は帰ってこない」の涙しながらの言葉に胸が痛くなります。暑い中、つらい悲しみを抱え、避難所生活を送られている皆様に対して、心よりお見舞いと被災地の今後の一日も早い復興を心よりお祈りしたいと思います。その地域の保健師をはじめ、各施設で働く看護職や福岡県や大分県看護協会の災害支援ナ-スの方々のご苦労やご活躍をお察しします。
又、7月22日からは、秋田県で異常な大雨による900棟を超える住宅浸水被害・・・
各地の災害情報を聞くたびに、交友のあるその地域の友人とその家族や認定看護管理者会会員ネットワ-クで、大丈夫かな、どうされているかなと思います。

いつどこで発生するかわからないのが災害、滋賀県は、琵琶湖西岸断層帯、原子力発電所災害の近隣としての影響と被災者対応、高齢化する地域の防災力の課題等々、災害看護の課題は多くありその対策が必要です。

滋賀県看護協会の災害支援ナ-スの登録者は160名を超え、昨年の熊本地震には22名が被災地で活動されました。その活動報告会には、被災県である熊本県看護協会からも活動報告をしていただき、今後の課題を共有し、次の「大災害に備えた三職能の連携」の研修会につなげました。

金魚

又、先日の29年度災害支援ナ-ス育成研修(基礎編)には、76名の受講があり、関心の高さを感じました。 災害看護推進委員会も災害看護研修の運営、防災訓練への参加、所属施設の市町防災計画と看護職としての役割把握等、今年度も活発な活動を進めています。これから、台風の季節! 大きな被害が出ないよう祈るばかりです。そして、益々、暑さ厳しくなる時期、お互い体に気をつけ、この夏を乗り切りましょう!!


 

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