■働き方再考

近畿ブロック役員 原田幸子

今年度から近畿ブロックの担当になりました原田です。よろしくお願いいたします。

昨今の社会変動に加え、しばしばおきる大きな自然災害や今年の猛暑といった、社会と自然が何かにより動かされているような大きな流れを感じています。

先日、日本管理学会の後にサードレベルの同窓会で鎌倉に行ってきました。30数年前に行った時と違い丁寧な説明を聞いて名所回りをした中で、高徳院の露座の大仏を見たとき、境内から見ると目を閉じた穏やかな姿でした。なぜ目を閉じられているのかなと思い促され近づいて下から見ると目を開いた違った顔に見え、さらに周囲を回り、一番美男子に見えるという左方に来ると確かにまた違って見えました。また顔の中央にある横線は1498年の津波の時のものという話や何故露座なのかという諸説も心に残りました。歴史の見識に薄く様々な時代背景に思いをはせることもなく、今までは大仏という文化財として見ていましたがひとつ一つが感慨深いものでした。

学生時代に歩いた鎌倉と現在の状況での鎌倉はたとえ変わらないところがあったとしてもきっと違ったものに見えたり感じたりするのかなとも思いました。

現在、わたしはセカンドキャリアの看護協会の教育担当理事を6月で退任後、地域のケアミクスの病院で働いております。当院でも地域包括ケアに向けた様々な取り組みをしています、それに向けての病棟再編や人材確保、従来からの取り組んできた多様な働き方、人材育成と課題は山積です。働いている人の背景の多様化、年齢層にあった院内での教育の在り方という大きな課題があります。久しぶりの病院ですが大きく環境は変わっており、それなりに周囲からキャリアへの期待もあります。定年退職後の専門職業人としてのゴールはどこにあるのか、体力・気力と折り合いをつけながらも自分の道を考えていきたいと思っています。


 

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