■元気になる看護

常務理事 澤邉綾子 (JCHO東京城東病院)


 8月も終わり、急に秋めいてまいりました。皆様、いかがお過ごしでしょうか。
 今年の8月は集中豪雨により各地で甚大な被害が発生し、その報道に心落ち着かない日々を過ごされたことと思います。被災された皆様には心よりお見舞い申し上げます。


 認定看護管理者会においても8月はイベントがいくつかありました。私は残念ながら出席できませんでしたが、関東甲信越地区ブロック研修会についてつぶやきたいと思います。
 テーマ「元気になる看護」 講師はテルモの取締役副社長松村啓史さんです。認定看護管理者の方なら一度は聞いた講演かもしれません。ですが、聞いたことのない看護管理者の方もたくさんいらっしゃいます。そんな看護師長が参加するいい機会でした。当院からも1名参加し、松村さんのユーモアたっぷりの講演に感激し本当に元気をもらったと帰ってきました。もともと仕事は楽しくなければ、と言っている師長ですが、研修後はさらに磨きがかかったように見えました。
 写真は研修後、師長の管理する病棟のテーブルの上です。かぼちゃとほおずきを通勤途中でもらってきて、患者さんも見えるディルームに飾ってくれました。これを見て「おはよう」の挨拶の他にもう一言「絵になるね」など語りが増え、自然に会話が弾み「元気が出る環境」をみんなにも分けてくれたようです。
 そして、仕事の本質はしっかり目を開いて観察し「発想」すること、現場を歩いて良いところをまねて「行動」をし、人のやる気を引き出す「気持ち」に関心を持つことだと伝えてくれ、かぼちゃとほおずきもそのひとつだったようです。ちょっとした配慮でテーブルは季節感があふれ、ほっとする場に変えてくれました。参加した師長は「元気になる看護」を実践してくれたのです。「こんな仲間を増やすことが私たちの役目であり、大事なんだなあ、良い研修だった」とつぶやいた私でした。
 また、日本看護管理学術集会も終わり、たくさんの示唆を得て帰ってこられた看護管理者の皆様はますますお忙しくされていることと思います。ともに、元気を出して頑張りましょう。



2014年9月03日



 

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