■地域医療・介護勉強会を終えて

副会長福地 洋子

5年前から地域包括ケアシステムの実現を目指し、看護部主催で開催している第10回勉強会を2019年6月17日に84名の多職種参加で無事に終えました。今回は当院リハビリ科より、ぜひ、自分達に講演・事例発表との申し出があり、企画、進行を全て任せることにしました。

呼吸器疾患のリハとケアというテーマで、「COPDについて、呼吸リハビリテーション」の講演、PT・OT・訪問看護師が関わった2事例発表、明日からできることのGWを行いました。

講義は病態生理から始まり、増悪対策、根拠に基づいたコンディショニング、呼吸方法、日常生活動作、運動療法、パニックコントロール等を学び、PT・OT の専門性の高さに驚かされました。疾患の進行を予防し回復維持するために、呼吸方法の一つをとっても、自分自身で腹式呼吸、口すぼめ呼吸、呼吸同調歩行と、全て根拠に基づき、普段の実践に役立つものばかりで、チーム医療の重要性を再認識する機会になりました。地域での介護者、訪問看護師等も困っていることが分かり、学びのある勉強会になりました。

最後に、当院の呼吸器専門の医師がまとめをしてくださり、「人は何のために生まれてきているか?考えたことがありますか」との問い、先生いわく、「人は幸せになるために生まれてきている」と考えています。「本当の幸せは、何から得られるかと考えた時、生き物、人間・動物・植物から幸せができると考えている。その幸せを得るには生き物に接することで得られ・・・私達は患者・職員、人と人の繋りで関係性を深め、お互いの感情の中で支え合う環境でお互いに思いやり、協力し合い、仲良く、感謝し合い、尊敬し合って生きている・・・・・日頃から幸せに生きていくことが大切である。」なんと誇らしいお話でしょう。


 

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