■岩手県民の気持ち  ・・新型コロナウイルス感染症・・

東北ブロック柳田美喜子

せっかくの春到来で、これから花見や行楽で楽しもうという時期に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的感染拡大は止まることなく勢いを増し、多くの感染者や死亡が報告されました。世界中どこの地域もCOVID-19の脅威で、医療従事者が命を懸けて戦っている報道を受け、発症者0人の岩手県民は、発症者が居ないが故の不安と、いつ来るか分からない発症者の影に怯える日々を過ごしております。
 当院は感染症指定病院ですので、PCR検査後の結果待ち入院で何回か陽性時の対応訓練にはなりましたが、5月の連休を過ぎても発症者は出ておらず、時間が経過する程になぜ岩手県は0人なのかと考えてしまいます。検査数の少なさとも言われていますが、結果的に感染拡大や重症事例もないので「検査数が少ない=陽性者を見逃している」という訳ではないと思っています。また、県民でも考えていなかった「岩手山が守り神になっている」というネット上の話題には驚かされました。スピリィチュアルな何かが漂っているのでしょうか・・・だとしたらありがたいことですが、ありえないですよね。
 5月14日には36県の自粛緩和宣言が出されましたが、特定警戒地域と宣言が解除された地域間の移動を控えるよう要請する一方で、解除地域間での移動については容認しています。日本人同士で、県を跨ぐな! 入って来るな! という世の中に心痛む毎日ですし、岩手県で1人目の感染者が出ないうちに、世界のCOVID-19が終息を迎えられるように祈るばかりです。
 認定看護管理者の皆さんの、COVID-19に対する尽力に敬意を表します。

2020年5月22日


 

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