■軍師に習って

近畿ブロック 役員谷村 美保

本年より近畿地区ブロック役員を拝命いたしました、兵庫県の谷村です。新型コロナウイルス感染拡大に伴い、予定しておりましたブロック研修会などが延期となり、ご迷惑をおかけしました。この場をお借りしお詫び申し上げます。
 さて、私の居住する兵庫県姫路市では、大河ドラマの影響もあり、黒田官兵衛が人気です。黒田官兵衛は、姫路城で生まれ、生涯50数回の合戦で一度も負けを知らず、この人がいなければ豊臣秀吉の天下はなかったとまで言われた、史上最強の軍師です。和歌や茶の湯を愛する文化人であったとも言います。そんな官兵衛といえば、「孫子の兵法」を戦略に用いることで有名ですが、私も「孫子の兵法」を読んでみたところ、問題解決のための思考法がとても参考になると思いましたので1つ紹介させていただきます。
 「我専りて一と為り、敵分かれて十と為らば、是十を以て其の一を攻むるなり」
ご存知の方も多いかと思われますが、大雑把に言うと、能力を分散してはならない「選択と集中」が大切だということです。不得意分野で無理して戦うなとも読み取れます。色々な分野の力を総合的に強化してもなかなか強い分野は作れません。これからは、医療においても、際立った個性をもった病院や施設が地域を構成していくのではないでしょうか。
 さて、その官兵衛の生まれた国宝姫路城は平成5年に、日本初の世界文化遺産となりました。シラサギが羽を広げたような優美な姿から「白鷺城」の愛称があります。白漆喰総塗籠造りの鮮やかな白の城壁や、5層7階の大天守と東、西、乾の小天守が渡櫓で連結された連立式天守が特徴です。
 また、お城の周辺は開発が進み、キャスティ21イベントゾーンの文化・コンベンションエリアでは、まもなく、市の新しい交流・文化・芸術の拠点としての機能と「ものづくり力の強化」「地域ブランドの育成」「交流人口の増加」を促進する機能をあわせた『姫路市文化コンベンションセンター』がオープンします。
 ぜひ、新型コロナウイルス感染症終息後は、見どころ満載の姫路観光へ、一度お越しください。

2020年8月5日


 

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