■「やっぱり、春はいい」

常務理事津島準子

みなさま、いかがお過ごしでしょうか。

当院の2階に、中庭のような吹き抜けた場所があります。しかし建物の影で採光が少なく、どうしても草木がそだちません。10年前までは、ヤマボウシが植えられていましたが、いつの間にかなくなっていました。何とも無機質な空間で、ただの雑居ビルの狭間のような空間でした。しかし、そこを何とかしたいと、数年前から患者サービス向上委員会が奮闘し、素敵な花壇ができました。

私は、昔から花をすぐに枯らしてしまいます。だから、ガーデニングを手掛けることができる人をとても尊敬しています。

担当者は、時折時間を見つけては、植物の世話をしています。育った苗を移し替えたり、水やりをしたり・・・。当たり前ですが、植物も手間暇をかけないと上手に育つことはできないのですね。

そして、春になり、すくすくとチューリップが育ちました。いつも通る無機質な空間の吹き抜けが、医療従事者のこころをいやしてくれます。最近は、入院病室に花を持ち込むことも禁止されるようになり、余計と花を愛でる機会が減ったように思います。だけど、改めて自然の力は偉大だなと感じる今日この頃です。COVID-19の流行のなかでも、時は流れ、さまざまな芽吹きを感じることができる瞬間です。

入院患者様は、院内デイケアで自らの手作り作品で季節感を感じております。

2021年3月29日


 

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