■地域活動を通して認定看護管理者として思うこと

副会長  廣原恵子

 日々の冷え込みと共に、美しい紅葉から初雪の便りを聞く師走の時期となりました。
今年も残すところ四週間弱、一年の速さを実感する今日この頃です。

 私は急性期病院を退職後、現在、非常勤の仕事をしながら、滋賀県の医師・看護師・薬剤師・臨床心理士・アロマセラピスト等医療関係者やがん患者会等を中心にして、この3月に大津市の街中に開設されたNPO淡海かいつぶりセンタ−(がん相談支援施設)での相談員として、又、厚生労働省の新オレンジプランが推進する認知症サポ−タ−を養成するキャラバンメイトとして活動しています。

 淡海かいつぶりセンターには、がんだけでなくいろいろな健康上の問題を抱えた方が個別相談や各種がんサロンに来られます。私が対応した利用者の多くの方から、「入院中は、医師や看護師が常時気にかけてくれ安心して入院生活を送れたが、退院後は、毎日の中で様々な心配毎が生じてくる。その心配事や採血・検査結果を詳しく尋ねたいと思うが、外来で先生や看護師も忙しそうにしているのを見ると聞くのも遠慮してしまう。ここは、病院と違いゆったりとした雰囲気でゆっくり聞いてもらえ、このような場所が出来てうれしい。」との言葉を頂きます。不安そうで硬い表情で来られた方が、様々な思いや心配事・疑問を表出され、情報も得て、帰る時には笑顔で帰られることが何よりの喜びです。

 地域包括ケアシステムの目指すところは、住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けられるよう医療、介護、予防、住まい、生活支援が一体に提供されるシステムですが、住民サイドからの声や現状を見るとまだまだこれからというところでしょうか。がんや認知症、高齢者ケア等について、行政や医療福祉関係機関等が様々な取り組みをしていても、それを住民は知らない、又患者になってインタ−ネット等で情報を得ても多くの情報に混乱されている現状です。行政や様々な機関の間隙を埋めるためにも、気軽にがん相談等の健康相談に入れる場所や各種専門家による個別相談や情報提供、体験者によるピアサポ−トの必要性を痛感します。

 又、最近、高齢化率の高い地域で地域医療に活躍している多機能型の病院を訪れました。その病院の玄関ロビ−には、゛当施設は全職員○○名が認知症サポ−タ−です。゛と大きな掲示があり、その取組と対応に感動しました。ちなみにその病院の看護部長は、認定看護管理者です。

 

平成27年12月9日


 

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