最近は「ほめて育てることが大切」と言われます。
ほめる指導が良い、だから怒ることはダメ。叱ることも慎重になどと、なんだか指導する立場の先輩や管理者がビクビクしていませんか?
でもほめて育てるのは、新入職員を甘やかしたり、退職させないための策ではないはずです。新入職員が適切なケアを安全に実施できるように育って欲しいと考えると、具体的にできた事をほめる指導が効果的だという意味です。感情的に怒るのではなく、きちんと何が良くないのかを指摘することが指導者には大切です。
とは言うものの、新入職員に泣かれると困りますよね。
大して厳しい言い方をしたつもりもないのに、いきなり泣き出す新人を前に、泣きたいのは私のほうだと思ったり、他の職員の前で格好悪いと感じたりします。
泣かせてしまったと申し訳ない気分になったり、師長に逆に怒られないかと気になったり、様々な感情がよぎりますね。
泣いている新人も、自分のふがいなさに情けなくて泣いているのか、指導者が意外と怖かったのか、緊張や不安の中で周囲の人の何気ない言葉に想像以上に傷つくこともあります。
そもそも具体的理由もなく、涙がでるような場合もあるでしょう。
何で泣くの?と聞いても、解決にはなりませんね。
そんな時は、黙って泣き止むまで背中でもさすってあげましょう。
周囲に人が多い場所や患者さんの前なら別の場所へ移り、感情が落ち着いてから涙の元を探りましょう。
そして次はどうすればその状況をクリアできるかを一緒に考えていくことですね。
今朝は当院で新卒が泣いているのを、わざわざ「○○先輩が泣かせてます」と、教えてくれたスタッフがいましたが・・・。
皆悩みながら大きくなるのです。
自分は一人じゃないと思える関係作りをしていきましょう。
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