7月16日 職場である仙台青葉学院短期大学において、平成28年度宮城県高大連携事業の公開講座を担当しました。『高大連携事業とは、高校生が自ら学ぶ意欲を高め,興味・関心をもつ学問分野への理解を一層深めるとともに,主体的な進路選択を行い,進学後,大学の学習と生活に滑らかに接続できるようにするため,県内大学における公開授業や公開講座等を開設するもの』です。
授業科目は、「医療安全を学ぼう」として、「医療安全」という分野で、何を学べばよいか、学んだことが「医療事故予防」にどのようにつながるか、を一緒に考えることを目標にしました。講座では、①医療事故の歴史とメカニズム、②安全な看護の感性~KYTトレーニングをしてみよう~として、医療安全を考える上で、とても大切な“人間の特性”、ヒューマンエラーについて学び、安全な医療・看護のための感性を磨く方法を体験してもらいました。参加者は8名。受講生の感想として、実物(ネームバンド、カラーシリンジ・誤接続防止機能)をみたり、体験することによりイメージできた。日常生活にも活かしたいと思った。ミスが重なると事故がおこる、患者の命にもつながることが理解できた。事故の経験から学び、事故の対策が活かされていることにとても興味を持った、今後も調べてみようと思うなどの意見を聞くことができました。
安全を最優先する感性は、急には育ちません。高校生のときから、安全やリスクに関心をもち、日常生活の中で『感性』を磨いて欲しいと感じています。教員の立場としてだけではなく、認定看護管理者として、未来の後輩へ伝える役割もあることを再認識した一日でした。高校生の真剣なまなざしに元気とパワーをもらって・・・・。
平成28年8月4日