私が勤務する順仁堂遊佐病院は山形県最北に位置する遊佐町(ゆざまち)にあります。人口約14,000人、過疎の町ですが四季折々を肌で感じることのできる自然豊かな町です。山形県ふるさとCM大賞を昨年に続き受賞し今、町は活気にあふれています。
郵便番号「999-8531」は、日本でイチバン大きい数。ここに注目してCMを作り見事大賞に輝きました。前の年は「山形のおでこ」。みなさん、日本地図をご覧ください。顔の形をしているのが山形県、その横顔のおでこの部分が「遊佐町」なのです。
自称「遊佐町観光大使」の私は、県内外でお声がかかってお話する機会があれば、まず、遊佐町の魅力をお伝えしています。
やっと訪れた春、毎年私がお花見に出かけるのは地元遊佐町の「東北・夢の桜街道」です。中山河川公園の桜並木は、真っ白に輝く鳥海山、両岸に渡った鯉のぼり、建物は黒瓦に白壁、このコントラストの中、早朝は人気もまばらで、私は、思いっきり深呼吸して、ゆっくり眺め、またじっと目を閉じます。
この静かな時の中で、思いを巡らせゆったりと思索します。
思いがけず田舎暮らしは、始まりましたが、「豊かな町」で働く幸せを今、かみしめています。