■人生が100年まで続く時代を迎えて

認定看護管理者会
日本看護協会看護研修学校 森本一美

 書店には「人生100年時代」というコーナーが設けられる程、人生100年時代を展望した書籍が多く出版されている。
 平成30年の診療報酬・介護報酬改定改の改定にあたっても基本認識に「人生100年時代を見据えた社会の実現」とある。

昨年、買い求めた『LIFE SHIFT:100年時代の人生戦略』(リンダ・グラットン,アンドリュ・スコット著)には「人生100年時代」の生き方をどのように捉え、何を考えていかなければならないか書かれている。
単に興味で終わるのではなく自分のこととして人生が100年まで続くことを認識する時代がきている。

 現在(男性は84歳、女性は90歳)まで生きる時代、2007年生まれの半数は107歳まで生きられると予測されている。
 政府では「人づくり革命」の一環として、17年9月に「人生100年時代構想会議」を設置し、人生100年時代を見据えた経済社会システムを創り上げるための政策のグランドデザインを検討する会議が行われ、18年6月「人づくり革命 基本構想」が取りまとめられている。

定年後の長い老後のライフコースを考える時がきていることは間違いない。
2018年4月厚生年金の定額部分の支給開始年齢も65歳に引き上げられたことを考えても65歳定年、それ以上を見据えた働き方を検討する必要がある。
雇用する側にも様々な課題はあろうが、何よりも個人は体力や知識、就業意欲等を持続し、定年後の生活を思案することが大事だと思う。

今一度自己のキャリアデザインを思考したい。


 

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