■平成から令和へ

東北ブロック信夫 松子

 ここ鳥海の麓にもやっと遅い春が訪れ、一気に桜が満開となった。
今度こそ、ママチャリをこいでお花見ができると思うとワクワクする。

 平成もあと10日余りで令和となる。
各界の著名人が平成を回顧し令和に寄せる期待を語っている。

 私も、真似事のようにちょっと書いてみたい。
平成は、義父を見送ることから始まった。10年に及ぶ介護、続いて、実父を看取り、義母、昨年は実母と30年間、仕事と介護を何とかやってきた。このたとえようのない辛くて重い体験は、今となっては私の宝ものとなっている。
介護者には、只々話を聞いてくれる人と場が必要だと思う。とりとめのない話を聞いてくれる。アドバイスとも違う。

 そんな思いもあり、数年前、当院に介護家族の会「あじさいの会」(命名は介護者)を作った。月に1回、約1時間、スイーツと飲み物を準備し地域医療連携室と共同で運営している。訪れる人たちが、日頃の思いを少しでも吐き出す場となればいいと思っている。

 大正は大きく正しくあろうとし、昭和は和を明らかにしようとしたがまた戦争を起こしてしまい、平和であるよう願う平成となった。令和は麗しき和を築く(中西進氏 読売新聞2019/4/17より)

 看護師として、昭和、平成をひたすら走り続けてきた私だが、令和でバトンを渡すことになる。大切なことを語り伝えていきたい。


 

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