■コロナ禍の転職に思うこと

常務理事呉竹 礼子

 令和2年度が始まり、はや6か月が過ぎました。
私は3月末に前職場を退職し、4月1日より現職場に就職いたしました。急性期病院から特別養護老人ホームへの転職です。急性期医療から介護・福祉へと主軸が大きく変わりました。4月の入職当時は仕事を覚えることで精一杯でした。その傍らには新型コロナウイルス感染防止対応が・・・
 高齢者介護施設は、加齢に伴い感染に対する抵抗力が低下している入居者や認知機能が低下していることにより、感染対策の協力が難しい入居者が生活しています。一方、高齢者介護施設のスタッフは、施設外での生活が中心であることから、スタッフ自身が無自覚のうちに何らかの形で施設内に新型コロナウイルスを持ち込む可能性が考えられます。スタッフ個々の自覚と認識を高めることの重要性を日々感じています。
 そのような中、法人内の新型コロナ感染症対策委員会の一員となり、自施設を含む老健や特養7施設をラウンドし、ゾーニングや物品整備のアドバイスを行っています。最近では、各施設に有するデイサービスステーションのラウンドを行ったところです。看護師としての知識、経験の発揮すべきところです。
 施設長としての毎日を振りかえると、今まで急性期病院で培ってきた看護師としての視点、管理者の視点はとても役立っています。自施設には13名の看護職員(正規職員7名、パート職員6名)がおりますが、その役割はとても大きいと日々感じています。これからは、看護師の施設長がさらに増えることを期待しています。
 施設長として、施設を利用される方やご家族が坂田青成苑に「入所してよかった」「利用してよかった」といっていただける施設であり、働く職員にとっては、「働いてよかったと思える施設」でありたいと考えています。さらに、地域に貢献できるよう働きかけ、青祥会の基本理念「和顔愛語」の心を大切にし、公共性の高い社会福祉法人として、その役割と使命を果たしていきたいと思っています。

「和顔愛語」は社会福祉法人青祥会の基本理念です

2020年10月12日


 

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