会長あいさつ

  • トップ
  • 会のご案内
  • 会長あいさつ

2023年の会期を終えるにあたり

認定看護管理者会
会長  田中 春美
(地方独立行政法人 市立東大阪医療センター  副院長・看護監)

会長写真

 年の瀬も押し迫り、会員の皆さまは公私ともにお忙しい時間をお過ごしのことと思います。2023年は本日を含めてあと7日、1週間後には2024年を迎えます。認定看護管理者会の2023年会期を12月で終えるにあたり、会員の皆さまにご挨拶を申し上げます。
 2023年を振り返りますと、5月に「新型コロナウイルス感染症が感染症分類5類になった。」ということが、大きな出来事の一つです。2020年4月の緊急事態宣言発令以降、感染症の蔓延によって社会生活が制限され、医療・福祉・介護の場では感染患者へのケアに尽力してきました。本年の感染症分類変更により、社会生活は一気にコロナ前に戻った感があります。

 このような状況下で看護管理者の役割が今まで以上に重要視されています。2023年10月に厚生労働省から「看護師等の人材確保の促進に関する法律」に基づく「看護師等の確保を促進するための措置に関する基本的な指針」(以降、基本指針)が30年ぶりに改定されて発出されました。この基本指針に、初めて看護管理者の役割が重要であると記載されました。具体的には『看護管理者には、看護業務を魅力ある働きがいのある業務としていくとともに、ジェネラリストである看護師等や専門性の高い看護師の育成を推進し、病院等のみならず地域の様々な病院・その他の施設・事業所・看護師等養成機関と緊密に連携する能力が求められ、組織の管理運営の改善や地域との連家に係る能力の向上に努めることが必要である。良きリーダーシップを発揮でき、地域と緊密に連携できる看護管理者を養成していくために、看護師等自ら、あるいは職能団体の積極的な取組が望まれ、病院等においては本指針の内容を理解し具体的な運用に向けた取組を推進できる看護管理者を配置するとともに、職能団体等においてもこのような病院等の取組を支援することが望ましい。』と記されています。認定看護管理者会は、看護管理者の職能団体として、社会から期待される役割が発揮できる認定看護管理者への支援に今まで以上に取り組み、社会の情勢に敏感に反応しながら活動のあり方を考えたいと思っています。

 その一つとして、看護管理者の処遇に関する調査を現在実施中です。会員の皆さまから広く回答を得て、看護管理者の処遇について検討する予定ですので、是非ご回答をお願いいたします。

 認定看護管理者会は、2023年12月の段階で901名の会員数となりました。2024年の総会・研修会は4年ぶりに通常開催いたします。お手元にお届けしたご案内、もしくはホームページから出欠を登録することができます。会員相互のネットワークを作り、情報交換・共有を図る場として、総会・研修会へご出席ください。総会成立要件には、会員過半数の出席が必要です。欠席される場合は委任場を必ずご提出ください。
 会員の皆さまが、良いお年をお迎えくださいますよう祈念しております。2024年もどうぞよろしくお願いいたします。

2023年12月25日


9月に入って

認定看護管理者会
会長  田中 春美
(地方独立行政法人 市立東大阪医療センター  副院長・看護監)

会長写真

 早いもので、2023年も残り4か月弱となりました。認定看護管理者会の会期は、1月~12月ですので、ラストスパートの時期になったと言えます。
 まず、今夏は酷暑の日々が続くとともに、線状降水帯の発生による豪雨や、台風による暴風雨により各地で雨による被害が発生いたしました。公私において被害に遭われた会員の皆さまには、心からお見舞いを申し上げます。
 さて、令和5年8月25日(金)~26日(土)に開催された第27回日本看護管理学会学術集会では、当会理事会によるインフォメーション・エクスチェンジを企画・運営いたしました。当日は、定員100名程度の会場に170名を超える方々が集まり参加していただきました。テーマは「認定看護管理者として取り組む新たな地域連携の形」とし、訪問看護ステーションで勤務する会員と、急性期病院で勤務する会員からの話題提供を受けて、参加者との活発な意見交換を行うことができました。2023年の事業計画として、認定看護管理者の連携を強化することを挙げています。今回のインフォメーション・エクスチェンジの企画・運営を通して、地域連携の在り方に関して強い関心を感じましたので、認定看護管理者が、それぞれの勤務場所で管理者同士の顔が見える連携を図っていただければと思います。
 当会は地区ブロックに分かれて活動をしています。各地区においては、事業計画に挙げた働き続けられる職場環境改善や看護管理の課題共有、次世代の看護管理者育成支援などを念頭に、研修会やおしゃべりの会を開催しています。ホームページにあります各地区のページに研修会などの詳細が案内されていますので、どうぞご確認していただき、ご参加ください。
 役員の活動としましては、計4回の理事会(2、3、5、7月)を開催して、会員情報や会計執行状況の確認、日本看護管理学会学術集会への演題登録、会報の作成、日本看護協会事業への後援承認などを検討するとともに、研究プロジェクトチームの活動・研究テーマなどを確認・承認しました。地区ブロック役員を加えた合同役員会は、現在までに計2回(3、8月)開催して、地区ブロックにおける活動報告を共有し、会計運用規定や、会員勧誘のためのサードレベル教育機関への訪問担当者、2024年総会に関する検討などをいたしました。
 2023年の会員数は、1月1日時点で829名でしたが8月31日現在は885名に増えています。会員の皆さまには、会報に加えてホームページやメールによる看護管理に関する情報提供に努めます。もう少し残暑が続くようですが、中秋の名月を楽しみにしながら、各地区において認定看護管理者同士の連携を深めていただきますよう、お願いいたします。

2023年9月13日


就任のご挨拶

認定看護管理者会
会長  田中 春美
(地方独立行政法人 市立東大阪医療センター  副院長・看護監)

会長写真

2023年2月4日(土)に開催されました第24回認定看護管理者会総会において会長に選出されました田中春美です。若輩者ではございますが、認定看護管理者会の活性化と発展に精一杯務めさせていただく所存です。会員の皆様のご支援とご協力をどうぞよろしくお願いいたします。
 さて、公益社団法人日本看護協会の協会ニュース2023年1月号によりますと、第26回認定看護管理者認定審査結果が2022年12月12日に発表され、502名の合格者が新たに認定看護管理者として認定されました。これにより認定看護管理者総数は5,001名になりました。当会の会員数は、2023年3月10日時点で866名ですので、2割弱の認定看護管理者が入会していることになります。認定看護管理者会の目的に沿った事業を行い、活動していくためにもっと会員数を増やしたいと考えています。まずは目標会員数を1,000名として、会員の確保に努めます。会員の皆さまも、身近にいらっしゃる認定看護管理者やサードレベル同期の方々に当会への入会を勧めていただければ幸甚です。理事会においても全国の認定看護管理者教育課程サードレベルの教育機関へ出向き、当会の説明と入会案内を行います。
 2023年の事業計画として下記3つの重点目標と活動計画を総会で承認していただきました。

  1. 働き続けられる職場環境改善を推進する
    1. 看護職の処遇改善状況を把握し、情報提供する
    2. セカンドキャリアを含めた看護管理者のキャリアデザイン策定を支援する
  2. 認定看護管理者の活動を可視化し差別化を図る
    1. 研究プロジェクト活動において認定看護管理者の活動を明らかにする
    2. 診療報酬改定に向けて認定看護管理者配置による効果を検討する
  3. 地区ブロック活動の活性化を図り、認定看護管理者の連携を強化する
    1. 都道府県の認定看護管理者の会と連携し、看護管理の課題を共有する
    2. 地域における次世代の看護管理者育成を支援する

この事業計画に沿って、担当理事を中心に理事会全体で活動してまいります。また当会は北海道から沖縄まで6つの地区ブロックに分かれています。各地区ブロックにおいても役員を中心に、事業計画を基にした地区活動を計画・運営しますので会員の皆様のご協力をお願いいたします。
 新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、当会の活動は大きな影響を受けましたし、会員各位も所属施設において難渋される管理課題に直面されたことと思います。いよいよ感染症分類5類への引き下げが近づいてまいりました。今まで停滞・中止していたことの再開や新たな展開が求められることでしょう。アフターコロナにおいて認定看護管理者の真価を発揮しましょう。

2023年4月1日