認定看護管理者会役員のつぶやき
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近畿ブロック役員 元生早苗
平和の尊さ
8月15日は78回目の終戦記念日です。
コロナ禍で戦争の悲惨さを語る平和の授業もここ3年程は直接話を聞く場面がなくなり、今年4年ぶりに語り部による戦争の悲惨さを伝えられ戦争を知らない若い世代は、改めて命の大切さや争うことの無意味さを学んでいます。
私は子どもの頃、「はだしのゲン」の映画を小学校で見ました。漫画とはいえ、衝撃的な映像に怖い思いをしたのを思い出します。戦争の悲惨さを感じ子どもながらに学んだと思います。現在この「はだしのゲン」は作成された時代描写が現代とは異なり子どもたちには分かりにくいということで教材を変えた平和授業が実施されています。
時間の経過とともに、当時の様子や体験を話してくれる人も高齢となり直接体験した人々は減少し、戦争にまつわる記憶は失われつつあります。今日の私たちが享受している平和と繁栄は、多くの尊い犠牲の上に築かれていることを決して忘れてはならないとこの時期になると改めて思うのです。
一方、世界に目を向けると、今なお続くロシアによるウクライナへの軍事侵攻など、世界平和にとって憂慮すべき状況にあります。テレビで流れる映像は信じがたいものばかりです。国と国との侵攻にどれだけの意味があるのか、命の犠牲がいるのか想像できるものではありません。
戦争の悲惨さと平和の尊さについて戦争を知らない世代でもこれからの若い世代に語り伝えていくことが今を生きる私たちの責務であり、未来に引き継ぐ大切さを感じ、恒久的平和を保持していきたいと願うばかりです。
2023年8月1日