認定看護管理者会役員のつぶやき

副会長 長田佳予子

看護部と私の働き方改革

 業務改善やタスクシフト・タスクシェアと様々対策してきたものの、看護業務は増える一方でなかなか現場の不満は払拭できません。私が勤務する病院では特に前残業が大きな問題となり、若手看護師の離職理由の一つになっていました。そこで、10月より就業規則を大幅改訂し、前残業対策としては、上長の指示がない限り8時30分前の出勤打刻禁止としました。当たり前のことなのに、「後残業が増える」「そこから情報収集では申し送りが遅れて夜勤者の残業が増える」等、とんでもない反発です。しかし、「ならば申し送りなんか止めれば良い」と主任会の発声で、これまで申し送り時間削減対策に頭を抱えていた師長達も動き出し、申し送り廃止ができました。ベッドサイドに行く時間が早まり、残業も減り、職員の働き方に変化が出てきています。
 私も変わらなければと業務スケジュールを見直して、無駄を省き、突発業務に対応できる時間も確保しました。朝も余裕の出勤でコーヒーを飲みながら30分の読書Timeを設けています。今回の改訂で年間休日も増えたので、月に数回の2~3連休をとり趣味と休養に充てています。今月は病院機能評価受審やCOVID-19のクラスター対応でハードワークでしたが、今までよりずっと元気です。職員たちもこの改訂をきっかけに自分自身の生活や心を豊かにし、ゆとりを持った看護実践に繋げてほしいと願います。

※穂高岳にて撮影

2023年10月29日