認定看護管理者会役員のつぶやき

常務理事 杉本 百合香

初心に返る

9月に「こぶしの会」に参加しました。
「演歌の会ですか?」とよく聞かれますが、初めて看護師として働いた職場の会です。ある先輩の送別会をきっかけに結成された会ですが、34年たった今も続いています。会の名は、その先輩が好きだった「こぶし」の花から名付けられたと記憶しています。いくつかの職場を経験しましたが、チームとして交流が続いているのはこの会だけです。今年は19名が参加しました。医師も遠方から参加してくれました。メンバーはなぜか私の代までで固定されたため、60歳を超えた私が今でも最年少です。
 附属の看護学校を卒業後に配属された部署で、8年ほど勤務しました。学生時代は苦手な病棟でしたが、就職するとその印象は大きく変わりました。個性豊かな先輩たちが互いを認め合いながら切磋琢磨しており、今でも様々な場面で思い出され、私の言動の基になっています。医師に「Aさんが夜勤だから、今日は帰ります」と言わせた先輩にあこがれ、私も早くそうなりたいと頑張った新人の頃。今では考えられないような失敗やミスをしても、様々なフォローで育ててくれた先輩方。1年に1度の会ですが、顔を合わせると当時の記憶がよみがえり、初心に返ることが出来ます。特に婦長さんは管理者になって思い出すことも多く、多くのヒントをいただきました。これからも共に年を重ね、いつまでも元気で集えることを願っています。
 現職場もいつか楽しく思い出せる仲間や職場になれるよう、看護管理者として日々努めたいと思います。

こぶしの会

2024年09月26日