認定看護管理者会役員のつぶやき

関東・甲信越ブロック役員 南里佳代子

アニマルセラピー ~癒しの力~

 私は大の犬好きで、長年愛犬と生活を共にしています。友達であり、姉妹であり、我が子であり時に母のようでもあり、人生においていなくてはならない存在です。どんな疲れもふっ飛ばす癒しの力があります。
 最近ニュースで、動物園の動物たちが、老人福祉施設を訪問し、ふれあいを通してぬくもりや癒しで笑顔を届ける「ふれあい宅配便」が紹介され話題となりました。かわいい動物たちと触れ合うと自然に顔がほころび、笑顔の花が咲きます。ある特別養護老人施設では、犬と入所者が共同生活を送る様子をSNSで日々発信しています。入所者と犬とのクスっとほほえましいふれあいや寄り添う様子に、心が通い合っている何とも言えない温かさを感じます。全国的に犬や猫のセラピーを取り入れる施設が増えてきているのも納得です。
 人が動物に癒される科学的根拠として幸せホルモンが関係しています。愛犬と見つめあうとそれだけで両者の脳内でオキシトシンが分泌され互いの絆を深めるほか、安らぎを与え不安や恐怖を抑えてくれます。それも一方向ではなく人間も犬も双方に。癒されているだけでなく「双方に幸せ」「与えあえる」ということがうれしいことです。癒し癒され。目には見えないものですが、生きているもの同士が感じることのできる不思議な力に助けられる毎日です。

2024年06月11日