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第26回日本看護管理学会学術集会報告(研究プロジェクトチーム)

一般演題(口演)の報告

日時
2021年8月19日(金)16:10~17:25
場所
マリンメッセ福岡B館 第14会場
テーマ
認定看護管理者の病院における看護管理実践の実態
―認定更新審査時の看護管理実践報告書の内容分析―
南谷志野さん

Ⅰ.発表者
日本赤十字豊田看護大学看護管理学准教授 南谷志野氏
Ⅱ.発表内容(抄録集から引用)
【目的】認定看護管理者(以下、CNA)の病院における看護管理実践の特徴を明らかにする。
【方法】2021年8月、認定看護管理者会の会員850名のうち、CNA認定更新審査時に提出する看護管理実践報告書(以下、報告書)について、病院における報告書を保有する会員を対象にWeb調査を実施した。分析方法は、KH Coder 3を用い報告書内の『実践経過・結果』について内容分析を行った。X大学研究倫理審査委員会の承認を得た(2106号)。
【結果】84の報告書を分析対象とした。看護部長職は58.3%(49例)で、更新1回目の報告書が76.2%(64例)を占めていた。共起ネットワーク図を描画した結果、CNAの実践内容として、抽出語は「ケア」「質」を中心に、「地域」「連携」「推進」「医療」、「業務」「改善」「夜勤」「勤務」「時間」、「外来」「病棟」「入院」「退院」「患者」が共起関係にあった。次に、階層的クラスター分析により分類された14クラスターうち、CNAが取った実践方法に関するクラスター(C)は、C5「説明」「理解」「得る」、C6「研修」「会議」「開催」「参加」、C11「目標」「管理」「部署」「看護師長」、C12「計画」「評価」「実践」、C13「調査」「結果」で、「プロジェクト」「チーム」「メンバー」から成るC1は一つの集団として独立していた。対応分析の結果、CNA更新1回目の看護部長は「入院」「外来」「調査」「目標」が特徴的であったのに対し、複数回更新している看護部長は「施設」「会議」「開催」「考える」が特徴的な語であった。職位を看護師長とするCNAに特徴的な語は「看護職員」「教育」となっていた。
【考察】病院に在籍するCNAは、業務改善を通した労働環境整備、外来-入院-退院における患者への一貫した支援、地域連携推進によるケアの質改善に取り組んでいた。またこれらは、プロジェクトチームを立ち上げる、調査結果に基づき課題を明確にする、計画を立て実践し評価する、看護師長を通して部署ごとの目標を設定して管理する、研修参加や会議の開催を通して説明し理解を得る、という方法で取り組んでいた。属性別の特徴としては、更新を重ねている看護部長が、所属施設外にも視野を広げ、より能動的な管理実践を行っている傾向があった。看護師長であるCNAにおいては、職位に伴う権限の範疇で実践可能な課題に取り組んでおり、上司による権限移譲や役割付与の必要性があることが示唆された。
Ⅲ.まとめ
 新型コロナウイルス感染症による第7波の真っ只中にも関わらず、口演会場には多くの方が参集され、本テーマに関する関心の高さが伺われた。発表後の質疑応答では、KHコーダー3による分析手法に関する質問の他、「CNAの成果を可視化するためには、CNAとCNAでない人との比較ということが課題になるかと思うが、今後の研究計画はどのようなものか」という質問があった。本研究において、職位が高いほど、「職位による役割責任を果たす過程の中での実践」と「認定看護管理者という資格による成果」を区別することが難しいことが示唆されたこと、また、更新を重ねることの意義(早期にCNAを取得する意義)が示唆されたことから、今後は看護師長以下の職位にある早期にCNAを取得した方に焦点を当てて、研究に取り組んでいく予定であることを宣言した。

インフォメーション・エクスチェンジ17の報告

日時
2022年8月19日(金)13:10~14:10
場所
福岡国際会議場 第8会場
テーマ
認定看護管理者であるということ
―資格認定を受け活動し続ける意義―

Ⅰ.目的
 認定看護管理者(以下CNA)という資格認定を受けて活動し続ける意義について考える。


Ⅱ.話題提供者
1.ライフ・ケア・コンシェルジュ(株)LCC訪問看護ステーション事業本部長 三枝克磨氏
 「病院から地域へー訪問看護領域における認定看護管理者としての活動ー」
2.日本赤十字豊田看護大学看護管理学准教授 南谷志野氏
 「病院から大学へー看護系大学における認定看護管理者としての活動ー」
3.前宇部フロンティア大学看護学部教授 原田博子氏
 「3回更新しても守り続ける3つの誓い」


Ⅲ.参加人数(最大) 64人(理事・役員、話題提供者含む) オンデマンド配信あり


Ⅳ.内容
 インフォメーション・エクスチェンジの目的、CNAの受験資格要件の説明、認定看護管理者会研究プロジェクトチームの説明後、3名の認定看護管理者である話題提供者から情報提供を得た。三枝氏からは、認定後、多くの機会・チャンスを得るとともに視点は内向きから外向きに大きく変化したこと、自らの看護管理実践の特徴として、会社の成長だけでなく地域の発展を見据えた事業展開ならびに、「数字」で語ることを心がけていると報告があり、今後は社会の課題解決に向けたインパクトを残していくこと訪問看護領域のCNAとして業界全体へ貢献したいと抱負が語られた。南谷氏からは、資格取得後社会的信用が得られたこと、テータに基づいて考え示すこと、将来の看護管理者を育成するために、自ら看護管理を楽しむことや基礎看護教育から体系的に看護管理学を学べる仕組みづくり、大学と臨地の連携や異業種(IT・工学等)との協働を推進しているという報告があった。原田氏からは、社会の動向や法律制度の変化を自ら得るようになり主要な政策の提案を所属施設や政策団体へ積極的に実践し、3回の認定更新の経験や更新をし続ける中で変わらないものや変化した内容の紹介があった。
 ディスカッションの論点は、「CNAならではの看護管理実践とは」「CNAであることの意味」の2点であった。以下に、その2つの論点ごとにディスカッション内容を報告する。
 「CNAならではの看護管理実践とは」という論点については、『(例えば)コロナ禍のような多忙な日々を、時に立ち止まりながら、どのように乗り越えているのか』『課題の捉え方に特徴があるか』『管理実践する上で何を大事にしているか』といった質疑応答の中から、次のような意見が導き出された。CNAならではの看護管理実践とは、①CNAのネットワーク・アドバイスに支えられているもの、②課題によって、「自分ごと化」して捉えたり、自分だけの事と捉えず医療・看護の課題と大枠で捉えたりすること、③時に理論に立ち返る④現場を大切にすること、⑤憤りをも前向きなパワーに変えることである。
 次に「CNAであることの意味」という論点については、①CNA同士で刺激しあえる(それが「うまみ」であり頑張る原動力)、②CNAとして活動し続けることによって成果を出すこと、③CNAのネットワークによって新しい情報を(互いに)取得しあえる、④アカウンタビリティ(を果たすこと)といった意見が導き出された。さらに、『CNAである看護部長とそうでない看護部長は何が違うのか』という質問に対する意見交換から、早期にCNAの資格認定を受け、更新を繰り返しながら、CNAとして活動し続ける意義を全員で共有することができた。


Ⅴ.アンケート結果
N=23名(参加者64名、回収率35.9%)
所属:病院18名、教育・研究機関4名、その他1名、職位:副院長相当職2名、看護部長相当職8名、副看護部長3名(以下1つのグループとしてまとめた)、看護師長5名、教授1名、講師・助教2名、その他2名、認定看護管理者21名、非認定看護管理者2名、認定看護管理者会会員16名
1.あなたが考えるCNAの資格認定を受け、活動し続ける意義はどの様なことですか(3つの職位に分けて記載):看護部長相当職以上副看護部長職から「社会資源・社会貢献」「責任」「地域で質の高い看護の提供」「ネットワーク」「社会的地位向上」「揺らぎのない信念を持ち活動する」に対し、「まだ見えていない」「活動が職位や勤務施設により厳しい」「活動や役割の紹介の機会がほしい」という意見があった。看護師長から「資格を生かして頑張る」「次世代の看護管理者の育成」「CANとして模索し続ける」「資格を受けたからには活動し続けること」に対し、「活動し続けることがなにかよくわからなくなって参加した」という意見があった。教育職から「使命感を持って発信をし続けること」「資格にふさわしい成果を意識する」「看護の質向上」
2.あなたが考えるCNAの資格認定を目指す意義とは:看護部長相当職以上副看護部長職から「トップマネージャーとしての基本的知識を習得すること」「ネットワークづくり」教育職から「自施設だけではなく地域も考えられる看護管理者になる、ということは社会にとって必要で、今後さらに必要になってくる」
3.IE17に参加されたことで気づいたことや変化したこと:看護部長相当職以上副看護部長職から「資格を取得し、看護部長となった今も、魅力的なCANになりたい」「組織を分析し計画を立て、行動し、成果を出し続けることが、認定看護管理者の役割であることを、再認識した」「若い後輩を育成していきたい」「認定看護管理者の資格認定を受けて活動し続ける意義がIE参加で明文化ができ、自身の中で確認できた」「健康に気をつけ、働き続けられる知力体力気力を維持向上させる事」「資格の有無の違いはネットワークの違いに納得」「認定看護管理者でありつづけ、新しいことにチャレンジし続ける」「認定看護管理者の役割を再認識した」「若くして認定管理研修に参加、資格を取得することで、組織に貢献できると気づいた」「頑張っておられる方々の存在からいろんなところで語り合いたい」「看護師長でCAN取得した人の変化は大きい」に対し、「認定看護管理者会への入会している人が周囲に少なく、メリットが分かりやすいと入会できる」「看護部長という権限で、CNAとそうじゃない人の何が違うのかまだ疑問は残る」看護師長から「師長としてやれること、また自分はやれているのか振り返ってみたい」「これまでを振り返る機会となった」「頑張らなきゃと勇気をもらえた」「若くして認定看護管理者になった方は、臨床実践を行いながら学び続けるというよりも、看護管理学を学び認定取得し、その後経歴を重ねている」に対し、職位による現実的な意見として「師長では、なかなか厳しい悲しいことが多々あるが、負けずに継続したい」「サードはトップマネージャーが受けるものという雰囲気があり、若い師長は受けにくい」という問題も出された。教育職から「CNAとしてご活躍している方々の具体的な話が聞けて、よりイメージをもつことができた」「複数回更新されている方の視点、視座、視野の高さ、広さは、CNAであり続けることへの、矜持を感じた」「皆さんの活躍から、刺激をもらいました」等発表からCANとしての具体的な役割を知る機会となったことが述べられていた。
4.IE17に関して、ご意見・ご感想:「まだまだディスカッションしたかった」「引き続き検証してほしい」「認定看護管理者の看護部長と資格を持たない看護部長との違いを考えるいい内容だった」「若くして認定看護管理者になった方と、いわゆる現場でのたたき上げから認定看護管理者になった方との違いを考察してほしい」「若い方で管理に興味のある方の認定看護管理者取得を支援していくことの必要性」「認定看護管理者の資格を取得された方は、退職しても何らかの形で看護管理に関わり続けてもらいたい。そうでないとなかなか取得者が増えない。」等今後の活動に対する課題を提供された。


Ⅵ.まとめ
 「CNAならではの看護管理実践とは」「CNAであることの意味」という二つの論点から、CNAという資格認定を受けて活動し続ける意義について共有する機会を得たor検討する機会を得ることができた。今後の研究通して、その意義についてはより具体的に明らかにしていきたいと考えている。活動拠点が変化する中で変化したことや変化していないことを見つめ、その大切にしている原点がそこにある。現場がよくなることをし続けたい思いがある。更新し続けて活動し続けることが経験値の広がりや自己の活動範囲の拡大やネットワークの広がりにつながり、積み重ねることの大切さを理解した。資格認定を得ている参加者や認定を得ていない参加者両方に意義や大切さが共感できた。さらに、今後の課題として看護師長職では、まだCNAが受けにくいことや活動に制限があることと定年が近いCNAの活用を検討する必要性がアンケートから明らかになった。また、研究プロジェクトチームの次回研究テーマの示唆を得て、次への原動力となった。

原田博子さん・三枝克磨さん・南谷志野さん

インフォメーション・エクスチェンジ41報告

日時
2022年8月20日(土)15:00~16:00
場所
福岡国際会議場
テーマ
セカンドキャリアに活かす看護管理者の働き方~認定看護管理者として働き続ける選択~
司会
長田、津島 会場係:野村、崎田 書記:奥野

Ⅰ目的

「人生100年時代を迎え、セカンドキャリアに活かす働き方~認定看護師として働き続ける選択~」について意見交換ができる

Ⅱ話題提供者

  1. 宇部フロンティア大学非常勤講師及びデイサービス勤務 原田博子氏
  2. 新狭山かえでクリニック 看護センター長 荒木とも子氏

Ⅲ参加人数

約50人(理事・役員、話題提供者含む)オンデマンド配信あり

Ⅳ 内容

最初に司会の津島理事よりIEの目的と内容についてスライドで示し、目的達成のため活発なディスカッションの場をめざしていると述べた。その後、2名の認定看護管理者である話題提供者から情報提供を得た。

まず原田氏からは、看護師として働き、看護管理者の役割遂行、組織運営について大学で理論を学び実践を継続していることを述べられた。神戸研修センターサード1期生として「ネットワークを続ける」「更新を続ける」「来た仕事は断らない」3つの誓い立て、現在も守り続けている。また「病院内だけではない地域に根ざした看護管理とは」「自ら開拓する!行政との協働、地域住民・対象者のために」等大学在籍中に地域や行政を巻き込んで防災訓練をするなど看護管理者としての実践経験を発表された。最近では、日本看護協会の認定看護管理による相談事業の講師にも申し込んだ。これからも好奇心旺盛で認定看護管理者としての活動を継続したいと述べ、現場に出向き現状を見て改善することを持続し、セカンドキャリアに活かす看護管理者の働き方を示された。

荒木氏は、長年信頼する医師を院長に採用し一般社団法人メンタルクリニックを開設した。そのクリニック内に看護管理者がメンタル不調に陥った際相談できる場として「看護センター」を併設した。地域の財産である看護職を守るための社会貢献の場で、訪問看護ステーションやクリニックで収入を確保しながら、看護センターを看護管理者応援部門にする計画である。看護管理者はどこにも弱みを見せられず、クリニックはハードルが高いと感じている。自身の精神科看護経験を活かして、地域の看護管理者が何でも相談できる場所づくりの活動が紹介された。今後の構想として、ハッピーリタイヤした看護管理者と共同事業がしたい。人間性を重視してリクルートし、看護管理者のコミュニティを創りたい。看護管理者がいつまでも現役でいられる場所を創造し、地域へサテライトを作り、全国展開したいと述べられた。このように考える様になったのは、セカンド講師の先輩看護管理者からのひと言や困ったときこそ手を差し伸べ合える仲間との出会いがあった。大学病院の看護師として働き続け定年を迎えるつもりでいたが、大学病院以外の病院・クリニックで働く、看護教員として働く経験ができた。また大学院での恩師・同期と出会い、女性学、高度実践看護学、精神保健看護学の学びがあったからこそと語った。看護キャリアセカンドワーク支援、メンタル不調者のリワーク支援、いずれ障碍者が就業できる企業を仲間と設立したい。リタイヤした看護師を活用し、見守り隊を結成し派遣していきたいとの意向を示された。看護職として殉職をしたい。誰かの役に立てればいいと思っていると締めくくられた。

演者の情報提供を受け、現役でこれからのことを考えている方、セカンドキャリアの中にいる方、会場からのご意見・ご質問をいただきたいと司会者が促し、会場から多数の質問や意見が得られた。

東京都野村氏:近々セカンドキャリアのステージに入るので、ギアチェンジしないといけない。これからどう行動したら良いか。
原田氏:看護協会のナースセンターで「自分は、管理者ならできる」とみなさん言われる。管理者経験者はプライドが捨てられないようだが、管理者の仕事は殆ど無い。私は、今70歳おばあさんナースとして、プライドが捨てられている。以前、急性期の病院で勤務していた頃は、患者には上から目線だったと思う。今は、介護現場なので、相手の尊厳、家族との関係を大切にしながら、フラットな気持ちで対応できる。働いている意味を問い続けて欲しい。今までは看護管理者は定年になったら楽に暮らしてと思われるかもしれないが、先陣を切って働き続ける姿を見せて欲しい。
荒木氏:先輩看護管理者が定年だから遊ぶといっていたが、3ヶ月程で病気になっている姿を見ている。健康のために働き続けたいと思った。母が農業をしていて、ずっと働いていた姿を見てきた。看護職も定年はない。私達看護管理者も、組織にいなくても看護師として定年がない。皆様も働きたくなったらうちのセンターで是非働いて欲しい。
兵庫県佐野氏:現在ナースセンターでセカンドキャリアを活かしている。役職を持った人が、引き続き同じ施設で働く場合、マインドをリセットし、処遇に関して納得できずモチベーションを下げることがある。どのようにしたらよいかアドバイスがほしい。
荒木氏:看護部の顧問をしていた事がある。ステップアップしたが、自分との考えの違いに戸惑った。リクルートも「あなたはこの部分が得意だからこの仕事はどうか」と勧めてみては。退職金で出来るから、皆さんも起業されるといい。
原田氏:仕事がジョブの場合は、ボケ-ション(適職)、コーリング(天職)。わずかな給料でも仕事として行う。退職後仕事をすると年金が減額になるからとか何とかうまいことを言われる。お金とか処遇とかは、その人の価値観で、どうしてもそこが重要ならそのような場所を探せばよい。相談に来られる方の価値観を知ることがとても大事だ。
埼玉県中小病院看護部長・細谷氏:地域の病院では、定年後も働いて欲しいと思っているが、急性期の病院では難しい。どんな働き方でもと募集は出しているが、どのようなポイントがあれば病院に勤務して良いと思われるか。
原田氏:萩市で人があまりいないところで働いた経験ある。その人が何をやりたいか、看護として何を大切にしているかを確認することが大切。私は働きたいと看護協会に届けているが、「原田先生は雇用されない」と言われた。人材派遣会社も年齢で区切る。私は老眼が一切なく、採血でも一発でできるのに、現場の方で人を選別して、雇ってくれない。
荒木氏:コミュニティをつくることが大切。年齢制限より、人による制限をしたい。マッチングが大切で、そこをつなぐハブになりたい。働きたくない人は疲弊している。発達障害の人達も同じ。得意の部分を見つけてあげて欲しい。若い人はどう思っているのか、定年後辞めたいと思っているのか、会場からご意見をいただきたい。
某株式会社の男性:企業では、役職定年があるため、自分の今後についても考える。役職定年をした人が、現場に戻り、ベスト営業マンになる人もいる一方、疲弊する人もいる。どちらかいきいきと働いているのかと後輩は見ている。
原田氏:ファミリィーフレンドリーとダイバシティーがある。障がいがある人や刑を終えた人が働いている場合もある。一緒に働いている職員の様子をみると職員が優しくなっていく。今回は年齢だが、ダイバシティーの考え方を大切にしたい。
京都府山本氏:病院では、看護師が医療従事者で一番多い。認定看護管理者が院内にいるのといないのとは大きな違いがあると感じている。今回はセカンドキャリアがテーマだが、病院での認定看護管理者の役割については、看護管理者へのサポートがメインになるか。
原田氏:看護部長を経験してから大学の教員をした。その時、看護師長が私の近くに寄ってくる。看護師長達は他の大学教員は敷居が高いという。現場では、看護師長のサポートが大切で、やっぱり頼りにされる人であることが看護管理者に求められる。自然にキャリアはついてくる。おしゃべり会に参加する、身近にいるロールモデルになる人を見つけることが大切。

最後に、司会者が、活発な意見交換により今回の目的は達成できたと感謝の言葉で締めくくり、IEは時間内で終了した。

Ⅴ.アンケート結果

1.あなたの職位に最も近いと思われる職位を教えてください

24件の回答

  • 院長(経営者)相当
  • 副院長相当
  • 看護部長(副院長兼任も含)相当
  • 副看護部長相当
  • 看護師長相当
  • 副看護師長相当
  • なし
  • その他
  • あとで消す
  • あとで消す
  • あとで消す
  • あとで消す
  • あとで消す

2.あなたの所属先または近いと思われる所属先を教えてください

24件の回答

  • 病院
  • 施設
  • 学校
  • その他

3.あなたは認定看護管理者ですか

24件の回答

  • はい
  • いいえ

4.あなたは認定看護管理者会の会員ですか

24件の回答

  • はい
  • いいえ

5.IE41への参加動機をお聞かせください

24件の回答

  • テーマに興味を持っていたから
  • 話題提供者の講話を聞きたかったから

6.IE41の内容はいかがでしたか

24件の回答

  • 大いに満足した
  • 満足した
  • どちらともいえない
  • 不満足

7.IE41についてのご意見・ご感想または次回のテーマなどありましたらご記入ください。
11件の回答

  • 役職のある看護師のセカンドキャリアを同じ施設で継続して働くのは、本人だけでなく周囲の意識を変えることも必要で難しいなぁ思いました。エリアを変えることで切り替えやすいと思いました。
  • エネルギッシュな方々のお話に、聞き入ってしまいました。年齢を重ねてから新たな環境に身を投じることは、とてもチャレンジングなことだと思いますが、ポジティブに、やわらかい思考があることで、いくつになっても看護に携われるのだなと思いました。とても励まされるIEを企画くださり、ありがとうございました。
  • セカンドキャリアについて考える機会となりました。ありがとうございました。
  • 温かい前向きな言葉と姿勢が後押ししてくれました。学会最後の体験が良かったです。明日から、頑張ります。
  • できる限り、働き続けたいと思います!
  • 定年退職後に訪問看護ステーションを起業しました。不安な気持ちだらけでしたが、背中を押していただきました。
    セカンドキャリア切実です
  • 定年退職後に、新しい職場で勤務しております。スタッフと自分のために、活き活きと役割遂行できるように健康に気をつけ頑張ろうと思いました。
  • パワー溢れるお二人のお話を伺って、定年後もなんらかの形で働き続けようと思いました。
  • 多くのセカンドキャリアをお持ちの先生方のお話を研修会などで聞かせていただけると嬉しいです。
  • プラチナナースの雇用について

Ⅵ.まとめ

いつの時にも、わが人生前向きに取り組み、誰かの役に立つそんな純粋な気持ちで生きていくことこそ大切である。そして人生は挑戦ということにも気付かされ、一度きりの人生を謳歌する、そんなことを会場全体で感じられた講演でした。
本当にありがとうございました。

第26回 日本看護管理学会学術集会に関するご案内

会員の皆様へ


 26回 日本看護管理学会学術集会に以下の3演題が採択されました。
 つきましては、学会にご参加される方はスケジュールをご確認いただき、参集していただきますようお願いいたします。


理事会主催

1.インフォメーションエクスチェンジ
【採択演題情報】

登録番号
10164
演題名
セカンドキャリアに活かす看護管理者の働き方
~認定看護管理者として働き続ける選択~
セッション
インフォメーション・エクスチェンジ 48
発表日時
2022年8月20日(土)15:00~16:00
会場
第11会場

研究プロジェクト発表及び主催

2.口演発表
【採択演題情報】

登録番号
10045
演題名
認定看護管理者の病院における看護管理実践の実態
~認定更新審査時の看護管理実践報告書の内容分析~
セッション
一般演題(口演)
セッション名
第22群「認定看護管理者、キャリアラダー」
発表日時
2022年8月19日(金)16:10~17:25
発表順番
1番目発表持ち時間:口演15分(発表10分、質疑5分)
会場
第14会場

3.インフォメーションエクスチェンジ
【採択演題情報】

登録番号
10241
演題名
認定看護管理者であるということ
~資格認定を受け活動し続ける意義~
セッション
インフォメーション・エクスチェンジ15
発表日時
2022年8月19日(金)13:10~14:10
会場
第08会場